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JINSOブライダルカウンセラー 婚活塾ブログ

2025/06/23

話し相手

 こんにちは。今日は話し相手について書いてみたいと思います。母が亡くなって9年になりますが、私は母が88歳から93歳まで5年間一緒に暮らしました。年寄りの面倒を私が一人で見るなど考えてもみませんでしたが、私の運命はそのように定められていたようです。4人兄弟の3男として生まれましたが、長男は6歳で亡くなり、次男も47歳で病死、長女の妹も50歳で同じく病死でした。いつの間にか気が付けば、兄弟は死に絶えてしまい、私だけが、この世に残されていました。運命と言うものは実に皮肉にできており、兄弟が皆早死するのだから、親も同じように早死かと言うとそうではなく、両親二人とも、94歳まで生きる長寿でした。

 両親は長野県の田舎で二人で平和に暮らしていましたが、父が亡くなり母は独りぼっちになりそうな状態でした。当時は一人暮らしのお年寄りの家に強盗が入って殺されるような事件が多発していました。また田舎の一軒家に一人ぽつんと暮らすことは、耐えられないほどの孤独感であろうと想像しました。そこで私は、父の葬式の終了と同時に母を東京の老人用のマンションに移動させて、時々そこを訪れて母の面倒を見る決心をしました。

 その後私は母の面倒を見ることなどで妻ともめ、結局そのことが主たる原因で離婚することになりました。その後、私は母と暮らすための、マンションを購入して、母と二人だけの生活を5年間続けました。母は88歳でしたが、足腰も丈夫で一人であちらこちらに出かけて、人生の最後を楽しんでいました。その間、私は母の良き話し相手でしたが、食事の世話、病院などの世話など、それなりに大変でした。

 私は長年連れ添った妻とも別れ、一人暮らしは多分つらかったことと思いますが、幸か不幸か母親の面倒を見ることから、話し相手がいないという不幸からは、母のお陰で救われました。その母も5年後には、歳には勝てずに亡くなりました。

 それからの5年間は、孤独な一人の生活が始まり、この先どうするべきかをいろいろ考えました。人間1人では生活できないとよく言われますが、確かに話し相手もおらずに一人で生活する事は、精神的には大きなダメージを与えるような気がしました。

 67歳の時に婚活を始めて、70歳で今の妻と巡り合い、再婚しました。友人には私の運の良さを冷やかされますが、確かに運が良いのだと今でも思っています。

 年老いた夫婦が長い間ともに生活してきて、ある日、片方が突然亡くなると、それからしばらくすると、もう片方も亡くなってしまうと言うケースが時々あります。夫婦というものは、そのように大きな支えになって、お互いを元気づけながら長くお互いの生命を伸ばすような関係があるようです。

 話し相手は、単なる話し相手ではなく、お互いが心配しあい、悩みを話したり、聞いてもらったりしながら、同じ理解をしている同志のような関係があり、自分だけで心配していることの負荷を半分にするような効果があるようです。また、喜びも一人で喜ぶことより、相手が喜んでいる顔を見ながら、自分自身でも喜べる喜びの倍化現象が生じるようです。

 話し相手の必要性、重要性を最近は今まで以上に強く感じています。

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